
東京でタクシードライバーをしていると、外国人のお客様を乗せる機会は珍しくありません。
私自身、英語がペラペラというわけではありません。
それでも6年以上タクシー営業をしてきて、難しい英語を話せなくても対応できる場面が多いと感じています。
むしろ大切なのは、短い英語を、必要な場面ですぐ使えることです。
この記事では英会話の教科書ではなく、私がタクシー営業の現場で実際に使っている表現を紹介します。
1.乗車したら、まず行き先を確認する
外国人のお客様が乗車したとき、最初に必要なのは行き先の確認です。
私なら、
Where would you like to go?
(ウェア・ウッド・ユー・ライク・トゥ・ゴー?)
「どちらまで行きますか?」
と聞きます。
聞き取れなければ、無理に英語で会話を続けません。
お客様のスマートフォンに表示されているGoogleマップや、ホテル名、住所を見せてもらう方が確実です。
タクシーでは「英語を上手に話すこと」より、目的地を間違えないことの方がずっと重要だからです。
2.大きな荷物があったら「トランク使いますか?」
空港やホテルでは、スーツケースを持ったお客様も多くいます。
そこで使えるのが、
Would you like to use the trunk?
(ウッド・ユー・ライク・トゥ・ユーズ・ザ・トランク?)
「トランクを使いますか?」
です。
もっと短く、
Trunk?
と聞いても、状況によっては十分伝わります。
私はこういう短くて現場ですぐ出てくる英語の方が、タクシードライバーには実用的だと感じています。
3.渋滞しているとき
東京では、渋滞の説明も必要になります。
私がよく使うのは、
Traffic is heavy ahead.
(トラフィック・イズ・ヘヴィ・アヘッド)
「この先、渋滞しています」
です。
以前は「Traffic is busy」と言っていました。
意味は伝わるかもしれませんが、道路が混雑していることを表すなら、heavy traffic / traffic is heavy の方が自然です。
こういう小さな修正を、実際の営業をしながら少しずつ覚えています。
4.高速道路を使うか確認する
空港など距離のある目的地では、高速道路を利用するか確認する場面があります。
私が覚えているのは、
May I use the expressway?
(メイ・アイ・ユーズ・ジ・エクスプレスウェイ?)
「高速道路を使ってもよろしいですか?」
です。
難しい説明を全部英語にしようとせず、まずこれで高速道路を利用していいか確認します。
5.到着時間を伝える
渋滞などでお客様が時間を気にしている場合は、
We should arrive in about 30 minutes.
(ウィー・シュッド・アライヴ・イン・アバウト・サーティ・ミニッツ)
「あと30分くらいで到着すると思います」
という言い方が使えます。
ここで大切なのは、到着時間を断定しすぎないことです。
東京の道路は、交通状況によって所要時間が変わります。
タクシー営業では、英語として正しいだけではなく、実際の状況に合った伝え方も重要だと感じています。
6.英語が出てこなくても営業はできる
外国人のお客様を前にすると、
「ちゃんと英語を話さなければ」
と思ってしまいます。
でも、実際に必要になる英語はそれほど多くありません。
私の場合は、
行き先 → 荷物 → 高速道路 → 渋滞 → 到着時間
このあたりから少しずつ覚えています。
分からなければ、スマートフォンや地図も使います。
一番避けたいのは、分かったふりをして目的地やお客様の意図を間違えることです。
まとめ
私は英語の先生ではありません。
東京を走っている現役のタクシードライバーです。
だからこのブログでは、「正しい英語をたくさん覚える」ことより、
今日の営業で1回使える英語を1つ覚える。
そんな「Taxi Driver’s English」を続けていこうと思っています。
外国人のお客様を乗せたとき、皆さんが一番困るのはどんな場面でしょうか?