
外国人観光客の増加に伴い、外国人のお客様を乗せる機会は以前より確実に増えました。
「英語は苦手だけど、最低限の接客はできるようになりたい。」
そんな思いを持つタクシードライバーは多いのではないでしょうか。私自身も、その一人でした。
そこで、このブログでは新シリーズ 「Taxi ECD English Drill」 をスタートします。
このシリーズでは、現役タクシードライバーである私が、実際の営業で使う場面をテーマに、すぐに使える英会話を紹介していきます。
第1回は、空港送迎です。
空港送迎は、行き先や確認事項がある程度決まっているため、英語が苦手な方でも覚えたフレーズをそのまま使いやすい場面です。
英会話の第一歩として、最も実践しやすいテーマだと思います。
空港送迎では「決まった会話」が多い
外国人のお客様との会話と聞くと難しく感じますが、空港送迎で確認する内容は意外とシンプルです。
主に確認するのは次の4つです。
- 羽田空港か成田空港か
- ターミナル
- 航空会社
- 希望するルート
この4つを英語で確認できれば、多くの送迎で落ち着いて対応できるようになります。
まず覚えたい4つの基本フレーズ
① 行き先を確認する
Welcome! Are you heading to Haneda Airport or Narita Airport?
(ようこそ。羽田空港ですか、それとも成田空港ですか?)
② ターミナルを確認する
Which terminal are you flying from?
(どのターミナルから出発されますか?)
③ 航空会社を確認する
Which airline are you flying with?
(航空会社はどちらですか?)
航空会社が分かると、ターミナル確認もしやすくなります。
④ ルートを案内する
We’ll take the fastest route unless you have a preference.
(ご希望がなければ、一番早いルートで向かいます。)
この一言だけでも、お客様に安心感を与えられます。
会話例① 羽田空港へ向かう場合
Driver: Good morning! Where are you going today?
Passenger: Haneda Airport, Terminal 3, please.
Driver: Certainly. Which airline are you flying with?
Passenger: Japan Airlines.
Driver: Thank you. I’ll take the expressway to save time.
Passenger: Sounds good.
長い会話をする必要はありません。
これだけでも、お客様は「目的地がきちんと伝わった」と安心できます。
会話例② 成田空港へ向かう場合
Driver: Good afternoon. Where are you going today?
Passenger: Narita Airport, Terminal 1, please.
Driver: Certainly. Are you flying internationally?
Passenger: Yes.
Driver: Thank you. I’ll take the expressway. It will take about 60 minutes, depending on traffic.
Passenger: Thank you.
羽田空港でも成田空港でも、基本的な会話の流れはほとんど同じです。
目的地や所要時間に合わせて表現を少し変えるだけで対応できます。
よくある間違い
× You go Haneda?
〇 Are you going to Haneda Airport?
× I take fastest route.
〇 I’ll take the fastest route.
「これからそのルートで向かいます」という自然な表現になります。
× Please fasten seatbelt.
〇 Please fasten your seat belt.
“your” を入れるだけで、より丁寧な接客英語になります。
覚えておくと便利な一言
接客中によく使う表現です。
- Certainly.(かしこまりました。)
- Of course.(もちろんです。)
- Have a nice flight!(よいご旅行を!)
どれも短く覚えやすく、すぐに実践できます。
毎日5分の音読がおすすめ
英語は、一度にたくさん覚える必要はありません。
営業前や休憩時間に5分だけ声に出して読む。
それを毎日続けるだけでも、実際の営業で自然に言葉が出るようになります。
私は、公益財団法人東京タクシーセンターが実施する**ECD(ENGLISH CERTIFIED DRIVER)**の認定を取得しています。
ECDは、外国人旅客接遇研修(英語)上級、ユニバーサルドライバー研修、外国人旅客接遇英語検定などを修了・合格したドライバーが認定される制度です。
認定を取得して終わりではなく、大切なのは現場で英語を使い続けることです。
私自身も、外国人のお客様にもっと安心してご乗車いただけるよう、今も少しずつ英語を学び続けています。
外国人のお客様にも安心していただくために
英語が完璧である必要はありません。
大切なのは、お客様に「ちゃんと伝わった」「安心して目的地まで任せられる」と感じていただくことです。
今回紹介したフレーズだけでも、空港送迎では十分役立ちます。
まずは一つずつ覚え、実際の営業で使ってみてください。
その積み重ねが、外国人のお客様への安心感につながり、自分自身の自信にもつながっていくはずです。
次回予告
次回は、
「ホテルから空港へ。チェックアウト後のお客様との英会話」
をテーマに、ホテル送迎でよく使うフレーズや会話例を紹介します。
Taxi ECD English Drill
このシリーズでは、現役タクシードライバーの視点で、実際の営業で役立つ英会話を紹介していきます。
ECD取得を目指している方はもちろん、すでに認定を受けている方にも、現場ですぐ使える内容をお届けします。
英語が得意でなくても大丈夫。
一緒に、一言ずつ「伝わる英語」を増やしていきましょう。